訃報:アキム・メーナート

作家情報

アキム・メーナート(Achim Mehnert)
1961.11.14 – 2018.11.07

本日付けPhantastik-Newsによると、昨日(11/7)ローダン作家アキム・メーナートが亡くなったとのこと。死因等は不詳。

1961年、古都ケルンに生まれたメーナートは、産業マネージメントの職業訓練を修了する傍ら、少年の頃に熱中したSF小説を執筆するようになる。
ローダンとの出会いは、どうやらコミック版が先であったらしい。11歳の頃からヘフト版を読みはじめ、ファンクラブを設立し、読者とのコンタクトページで紹介され……1982年には、現在も隔年で開催されているケルンのSFコンベンション〈コロニア・コン(ColoniaCon)〉の共同創設者のひとりとなる。ズブズブである(笑)

1997年に惑星小説405巻『デログヴァニアへの帰還』(→紹介記事w)を執筆したあたりから、商業ベースで作品を発表するようになっていき、2003年からはフリーの作家業に専念する。
一部犯罪小説や児童文学にも手を染めているが、主たる分野はやはりSF/ファンタジーで、『宇宙船プロメテウス』やローダン・アクションにアトラン関連の各種ミニ・シリーズ、『ザモラ教授』、そして、メーナートといえばの『レン・ダルク』の新シリーズである。
故クルト・ブラントが中心となって60年代に刊行された『レン・ダルク』は2度の重版を経て90年代後半から続刊の契機が盛り上がり、ファン出版を経て、現在もHJB出版から継続的にハードカヴァー版が、複数のサイクルを並行して発売され続けている。メーナートはその中心的作家のひとりだった。

ローダン関連の最後の作品は、2012年に刊行されたExtra14号収録の『カトメンの法』(→dinfo713号)となる。カンターロ・サイクル前史という思いもよらぬ題材に驚いたものだ。
謹んで故人の冥福を祈りたい。
#超久々にここ更新したとたん、こんな記事を書くことになるとは……。

■Phantastik-News:Gestorben: Achim Mehnert (1961-2018)
■Perrypedia:Achim Mehnert

Posted by psytoh