訃報:トマス・ツィークラー
トマス・ツィークラー (Thomas Ziegler)
1956.12.18 – 2004.9.12
Phantastik.deによると、元ローダン草案作家トマス・ツィークラーが先週末に亡くなったとのこと。速報のため、原因等はまだ不明。享年47歳、若すぎる死である。
本名はライナー・ツーバイル(Rainer Zubeil)。ツィークラーはペンネーム。70年代後半から数々の作品を発表。代表作はクルト・ラスヴィッツ賞に輝いた『多感な年(Die sensitiven Jahre)』(1980)や『夜の声(Die Stimmen der Nacht)』(1983)、『われら輪廻転生者のささいな問題(Eine Kleinigkeit für uns Reinkarnauten)』(1990)、ウーヴェ・アントンとの共著である『停滞の時(Zeit der Stasis)』、Bastei社から刊行された「フレイミング・ベス」シリーズ等多数。『輪廻転生者-』は英訳も存在する。〔邦題はすべて仮訳〕
1983年から85年にかけてローダン作家チームに在籍。13編を担当すると同時に、フォルツ病没に揺れたシリーズを、エルンスト・ヴルチェクとともに草案作家として導いた。
チーム脱退後は、一時ミステリ畑に転進したり、翻訳やテレビの脚本等も手がけていたという。数年前に「宇宙船プロメテウス」の新シリーズ(Blitz社)でSFに復帰、つい最近になってゲスト作家という形でローダン2235話『死のゲーム』を担当、外伝「レムリア」への参加も報じられる等、明るいニュースが続いた矢先のできごとだった。
■Phantastik.de:GESTORBEN: RAINER ZUBEIL
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