残念なお知らせ
とはいっても、残念なのは主にわたし自身だが。
2月初頭から持込みをかけていた翻訳2件について、ようやく結論がいただけた。没(爆)
持ち込んだ先は、当然ながら早川書房。あ、持込名義は本名ね(笑)
作品は以下の2点:
- アンドレアス・エシュバッハ『髪織絨毯職人』
- カール・ミハエル・アルマー「楽園の灰」
一時、訳稿の消息が不明になったりしたため、前者が正味4ヵ月、後者が2ヵ月の検討期間を経て返ってきた回答は、出版に値する作品ではない、というもの。
論点としては、
- SFとしてもファンタジーとしても中途半端。また、エシュバッハ作品は『イエスのビデオ』以外の作品ではセールスが見込めない。
- ストーリー部分と宗教的メタファーの書込不足。もう少しページ数のある状態なら深みのあるものになったはず。
と、作品本来の内容についてのダメ出しだけで、翻訳のスキル云々についての論評はもらえなかった。
とはいえ、終始対応は窓口担当の方だけで、(1)をNV部門、(2)をSFM編集部で検討いただいたそうだが、それぞれの担当者の声すら聞けなかったことに加え、個人的に『髪織絨毯職人』は『イエスのビデオ』よりおもしろいと思うのに上記の回答しか出てこないのでは、実に残念(主にわたしが)。
んー。それにしても、やっぱり『イエスのビデオ』、売れなかったのかなぁ。
セールスとこられると、『髪織絨毯職人』英訳版にオーソン・スコット・カードがよせた序文とかの話もしてみたかった気はするのだが。日本の読者には、「ラスヴィッツ賞作家のベストセラー!」とかより「あのカード絶賛!」と書いた方が、売れるんじゃないかと思うんだ(笑)
ああ、それにつけても、訳しかけの『ソラー・ステーション』どうしようかねw
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