ドイツ・ファンタスティーク大賞2009最終ノミネート作
ドイツ・ファンタスティーク大賞は、オンライン・マガジンPhantastik-News主催により、2回にわたるネット投票によってノミネート作、受賞作が決定される。昨年はシリーズ部門でローダンが受賞していたのだが……紹介し忘れたかな?www
Phantastik-NewsはSF、ファンタジー、ホラー等ジャンルを区切らず、ファンタスティーク(空想、幻想)なものを対象としたニュース・サイト。個人的には、一番頼りにしていたりする。え、こんな日本の漫画に独訳が?とか、ポニョの独語英語吹替版公開間近か~とか、変な楽しみ方もあるし(笑) 似たような名称のSFファンタジー専門誌phantasthisch!とは別物である。
2009年度については、2008年刊行・公開の作品を対象に、5月末からノミネート投票が行われ、7月から決戦投票を受付中。8/31に受賞作が確定する。
※8/8追記
ポニョの吹替、デモムービーが英語版だった。8月に米で公開、10月にドイツで公開、とタイムラグがあるから独語吹替だとは思うが……いちおう訂正しておくm(__)m
■ドイツ語圏小説部門 Bester deutschsprachiger Roman:
Claudia Kern / Sturm / 嵐 (「孤独な王冠」三部作第1巻)
Kai Meyer / Dschinnland / 精霊の国 (「嵐王」三部作第1巻)
Lynn Raven / Der Kuss des Dämons / デーモンの接吻
Markus Heitz / Blutportale / 血塗られた門
Markus Heitz / Das Schicksal der Zwerge / 侏儒の運命
Nina Blazon / Faunblut / 妖魔の血
■ドイツ語圏新人部門 Bester deutschsprachiger Roman:
Bernd Perplies / Tarean – Sohn des Fluchbringers
/ 呪いもたらすものの息子タレアン
Eveline Mattle / Die Saga von Andalaya – Das letzte Zeitalter
/ アンダラヤ・サーガ 最後の時代
Ju Honisch / Das Obsidianherz / 黒曜石の心臓
Siegfried Langer / Alles bleibt anders / 万物流転
Stephan Russbült / Die Oger / オーガ
■ドイツ語圏短編部門 Beste deutschsprachige Kurzgeschichte:
Christian Endres / Feuerteufel / 炎の悪魔(『ディスターバニア』収録)
Frank Hebben / Côte Noir
/ コート・ノワール (c’tマガジン2008年26号、2009年1号)
Heidrun Jänchen / Ein Geschäft wie jedes andere
/ よくある商売 (『ロータス効果』収録)
Linda Budinger / Planet der Riesenfrösche
/ 巨大ガエルの惑星(『天の笛吹き』収録)
Thomas Vaucher / Tyrions Wacht / ティリオンの見張り (『生贄の忠誠』収録)
その他、海外小説部門、アンソロジー部門、シリーズ部門、グラフィッカー部門、二次創作部門(同人小説、というわけではなさそうである^^;)、サウンドドラマ部門、インターネット・サイト部門がある。サイト部門とか、のぞいてみるといろいろおもしろいものが体験できるかもしれない。
また、ラスヴィッツ賞やドイツSF大賞の候補・受賞作でみかけたものもちらほら。なんとか紹介しないとな~。
今年の逸話として、アンソロジー部門にノミネートされたHeyne社から刊行の『もう二度と(Nimmermehr)』が、出版リストには2008年1月で掲載されているものの、実は前年12月に出版されていたことが、編者Christoph Marziからの申告で判明したというものがある。すでにかなりの得票があること、自己申告(笑)であったことなどから、投票対象からは外されないことになった。
■公式サイト:Deutscher Phantastik Preis
■関連サイト:Phantastik-news
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