時間超越 -4- 後編

ハヤカワ版, 誤訳

「時間超越」へのツッコミも、なんとか“中編”も“完結編”もなしで4章分終了(笑)
ちなみに赤入れは7章序盤で足踏みちう……さらにちなみに、現在入力して掲載した分で、ようやく道半ばなのである(汗)

さ、さて。前回、衝撃の告白をかましたアラスカが、ローダンの顔色をうかがうところから再開しよう――

■190p

ハヤカワ版:
 その言葉が、どれほどの影響力を持つかはわからない。いずれにしても、チーフはこの一連の出来ごとについて、すべての関連をいちばんよく把握しているはずだ。
原文:
Er registrierte, wie sehr diese Worte Rhodan trafen. Daraus schloß er, daß Rhodan die Zusammenhänge besser kannte. als er zugab.

試訳:
 その言葉は、図星だったようだ。どうやらローダンは、これまで見せてきた以上に、事態のつながりを把握しているらしい。

原文の er は、当然アラスカ。直訳すると、「かれ(アラスカ)は、その言葉がかなりローダンに有効だったことを認識した。」くらいか。そこから(daraus)、ローダンはある程度のことを理解はしてなかったにしても、予感くらいはあったのだろう、という推測が成り立つ。

■191p

ハヤカワ版:
 もちろん、ドブラクと自分を《ソル》にのこしたのにも、それなりの意味があるにちがいない。
 だが、どういう意味なのか……?
原文:
Natürlich! dachte Alaska. Rhodan hatte die Evakuierung ermöglicht. er hatte zugelassen, daß Dobrak und Alaska an Bord der SOL gebliben waren.
Wie konnte ich ihm nur so unrecht tun? fragte sich Alaska.

試訳:
 当然だ! 疎開を可能たらしめたのはローダンだ。ドブラクと自分が《ソル》に残るのを許したのも、かれだ。
(なのに、かれに当たりちらすようなまねをしてしまった)

つまり、現在の状況は、ローダンがつくりあげたようなもの。スペシャリストが(意図して)《ソル》を破壊するようなことはないし、ドブラクがそれに協力するだろうことも、テラナーは予期していた、とアラスカは判断したのだ。ああ、オレって恩知らず、というわけ(笑)

ハヤカワ版:
主通廊に出て歩きつづけるが、当然だれにも出会わない。おのれの足音が大きく谺するだけだ。あたりを眺めまわしても、感じるのはブラックホールの“息吹き”だけだった。
原文:
Unwillkürlich wartete er darauf, im Hauptkorridor hinter der Zentrale mit jemandem zusammenzutreffen. Noch immer halte er sich nicht damit abgefunden, der einzige Mensch an Bord zu sein. Der Klang seiner Schritte erschien ihm übermäßig laut. Er blickte sich um, als fürchte er, jemand könnte ihm folgen. Auch hier im Korridor war der Atem des Black Holes spürbar.

試訳:
主通廊に出るとき、我知らず、誰かに出くわすのではないかと身がまえた。いまだに、船内ただひとりの人間である事実には慣れない。自分の足音がひどく大きく思えた。だれかがつけてくるような気がして、ふりかえる。通廊でもブラックホールの息吹が感じられた。

状況はイコールだが、ニュアンスがだいぶちがう。特にアラスカのびくびく感がすっかり消えうせている。

ハヤカワ版:
 反重力リフトに到達するまでに、ヘルムートの話は忘れる。目の前の問題のほうが重要だ。下をのぞきこむと、シャフトは壁面が歪んでいるように見えた。だが、これはブラックホールの光学的影響……つまり、目の錯覚だろう。
原文:
Als er den Antigravschacht betrat, hatte er Joscan Hellmut und dessen Probleme bereits vergessen. Auch hier im Schcht wirken sich die hyperphysikalischen Kräfte des fremdartigen Gebilde im Lagarraum aus. Als Alaska nach unten blickte, sah er, daß der Schacht scheinbar nach einer Seite abknickte. Das konnte jedoch nur eine optische Täuschung sein, die durch eine Beeinflussung des Lichts hervorgerufen wurde.

試訳:
 反重力シャフトに乗りこんだときには、ジョスカン・ヘルムートの話などすっかり忘れ去っていた。シャフトのなかでも、ブラックホールのハイパー物理的影響があらわれていた。下へと目をやると、シャフトが一方向に折れ曲がって見えた。だが、これは光が曲げられたせいで生じた錯覚にちがいなかった。

いま何をしているか、が読めてない一例。シャフトに乗りこんだ、と書いてあるのに、到達するまでに、とやっている関係で、次にシャフト中で下を見ているはずが、のぞきこむ、と変わる。つじつま合わせは後でツケがくる可能性があるので極力避けたいね。
光がひんまがってそういう効果が生じるかどうかは、わたしにはわからないが。少なくとも、原文はそうなっている。一方向へ、の Seite を側壁と見たのだろうが、動詞とかみあわないだろう。

ハヤカワ版:
 アラスカはごまかされずに、
原文:
Alaska ließ sich davon nicht irritieren.

試訳:
 アラスカは惑わされることなく、

誤訳じゃないけど。主観だけど。こっちのが適切じゃないかね。

ハヤカワ版:
 ここでも、光学的印象がおかしい。どうやら、周囲の環境も、いつもとは違うようだ。そのため、ふだんより慎重に進むことにする。
原文:
Er bewegte sich wieder langsamer, denn er stellte fest, daß die vertraute Umgebung allmählich zuruckzuweichen begann und unklaren optischen Eindrücken Platz machte.

試訳:
 アラスカは再び歩調を落とした。周囲の見なれた光景が、おかしな色彩印象に屈し、場を譲りはじめていた。

まあ……いつもと違ってるのは確かだ。とりあげるほどでもなかったかな。

■192p

ハヤカワ版:
 ロボットがこの仮定を信じればいいのだが。実際のところ、障壁はすでに機能していないはずである。
原文:
Als er über seine Worte nachdachte, begriff er, daß er immer mehr von der Voraussetzung ausging, daß die Barriere für ihn kein Hindernis mehr darstellen würde.

試訳:
 いまのことばを思いかえしてみる。どうやら自分は、障壁がもはや自分にとっては障害たりえないことを前提としているらしかった。

だって、自分はスペシャリスト・サイドにまわってしまったから、邪魔されるはずがないと、内心思っているわけだ。

ハヤカワ版:
 いつも異人をひそかに観察していた場所から、カタストロフィの原因を探る。さまざまな示唆を総合すると、どうやらその背景には、テラナーの存在があるようだ。
原文:
Wo immer er die Fremden beobachtete und belauschte, stieß er auf Hinweise, die einen Zusammenhang mit der Katastrophe und der Anwesenheit der Terraner erkennen ließen.

試訳:
 観察と傍受をおこなったすべての場所で、カタストロフィとテラナーの存在に関連ありとする示唆に遭遇する。

Wo immer は、英語の wherever であり、「~するところは何処であっても」の意味。また、原文の die Fremden は、作中時点でのカリブソが観察できる存在なので、イコール「中間空間の住人たち」を指す。訳文は、テラナーのことと判断したっぽい。

■193p

ハヤカワ版:
 もちろん、執拗さはしばしば成功をもたらした。人形使いはこれまで何度となく、惑星をわたり歩いては、住人に情報はないかと聞いてまわったもの。だが、この中間空間では、それもできない。文明が滅亡をまぬがれたとしても、もとにもどれるとしても。
原文:
Callibso wußte aus Erfahrung, daß Beharrlichkeit oft ans Ziel führte. Er besuchte Planet nach Planet und belauschte die Bewohner. Obwohl sich die Zivilisation innerhalb des Zwischenraums in desolatem Zustand befand, würde sie nicht untergehen. Jedenfalls vorläufig nicht. Eine andere Frage war, wie sie sich in den nächsten Jahrtausenden entwickeln würde.

試訳:
 カリブソは経験から、しばしば忍耐強さこそ目標にいたる術であることを知っていた。かれは惑星から惑星を経めぐり、情報を傍受した。中間空間の文明は悲惨な状況にあるが、滅亡することはあるまい。少なくとも、さしあたりは。今後数千年でどう展開するかは、また別の問題だ。(改行なし)

口がすっぱくなりそうだが、時制の問題。惑星をわたり歩くとか、耳をすますとか、そのあたりは原文では過去形、すなわち作中での現在時をあらわしている。カリブソが過去、こーんな経験から忍耐の大切さを学んだ話……というわけではない。いま、ダッカル次元バルーンで、そうしているのだ。できないなんて、どこにも書いてないからね?

■194p

ハヤカワ版:
かれらはテラナーと行動をともにしたはずだが、運河をぬけたあとは、独自の道を進みはじめるにちがいない。
原文:
Je länger er sich mit ihnen beschäftigte, desto deutlicher wurde ihm ihre überragende Funktion. Wenn sie wirklich mit den Terranern geflohen waren, würden sie nicht bei ihnen bleiben, sondern ihre eigenen Wege gehen.

試訳:
かれらのことを調べれば調べるほど、その傑出した機能が克明となる。たとえかれらがほんとうにテラナーとともに逃亡したとしても、そのもとにとどまることなく、独自の道を歩むだろう。

絶対必要というわけもないが、なぜそうポンポン文章を削るかね……。
照合していると、わりと平気で段落を分けたりして、行数を増やしている一方で、こうやって原文を無いないしちゃうことも多い。字数制限ってわけじゃ、ないようにも見えるが。

■195p

ハヤカワ版:
 意外にも、内部はほぼ正常といえた。闇のスペシャリストは相いかわらず、ブラックホールをとりかこんでいた。とはいえ、不気味な構造物はさらに膨張し、異人たちも円陣を維持できなくなりつつあったが。
原文:
In Lagarraum selbst waren die Verhältnisse einigermaßen normal. Alaska sah auf einen Blick, daß die Spezialisten der Nacht dicht gedrängt vor dem Black Hole standen. Das unheimliche Gebilde war jetzt so angewachsen, daß die Fremden keinen Kreis mehr darum schließen konnten.

試訳:
 倉庫内の状況はいくぶんかノーマルだった。ひとめ見て、闇のスペシャリストたちがブラックホールのそば、身をよせあって立っているのがわかった。不気味な構造物が成長しすぎて、円陣を維持できなくなっていたのだ。

gedrängt は動詞 drängen 「押す、圧迫する」の過去分詞。押し合いへし合いして立っていた、のである。

ハヤカワ版:
 マスクの男はため息をついた。
「で、いまはなにが起きているんだ?」と、たずねる。
原文:
Alaska wurde unsicher.
“Was wird jetzt geschehen?” wollte er wissen.

試訳:
 アラスカはそわそわして、
「これからなにが起きるんだ?」

アラスカは不安になった、である。訳者さんは不安になるとため息をつくのか……(笑)
あと、これはもう、普通に未来系の疑問文じゃない?

■196p

ハヤカワ版:
プィもそばにやってきた。
原文:
Py trat neben ihn. Er umfaßte sie und drückte sie zärtlich an sich.

試訳:そばにきたプィをやさしく抱きよせて、

愛情表現は訳しちゃいけない不文律でもあるのかねwww
これぐらいちゃんと訳しても、べつに行は増えないぞ~。

ハヤカワ版:
これが故郷につづく門になる」
原文:
“Es ist das Tor in unsere wirkliche Heimat.”

試訳:
これがわれらの真なる故郷への門となる」

めずらしく“家”ではない Heimat (笑) いちおう、肉体的に培養されたのはちがう場所なわけだし、ほんとうの、ってつけてあげたいところ。

ハヤカワ版:
「乗員がもどれば、飛行をつづけられるだろう」
原文:
“Die Besatzung kann dann an Bord zurückkehren und den Flug fortsetzen.”

試訳:
「さすれば、乗員はもどって飛行をつづけられよう」

この場合、前後関係から dann は「ブラックホールが消滅したら」ではないかね。

■197p

ハヤカワ版:
 ふたりが通りすぎると、ほかのスペシャリスト十名もわずかな間をおいてつづいた。
 シェーデレーアもブラックホールに近づく。
原文:
Alaska sah,m daß Olw und Py in das Black Hole eindrangen und darin aufgelöst wurden.
Innerhalb weniger Augenblicke folgen die zehn anderen Spezialisten.
Alaska Saedelaere spürte kaum, daß er sich in Bewegung setzte und auf das Black Hole zuschritt.

試訳:
 アラスカの目の前で、オルウとプィはブラックホールに歩みいり、消えた。
 数瞬たらずのうちに、残る十名のスペシャリストがつづく。
 アラスカ・シェーデレーアは、自分でも気づかぬうちに歩きだしていた。ブラックホールにむかって。

翻訳というより、要約読まされてるような気分になるなぁ。なんでここまで散文的になるんだろ。3行が2行になっただけならともかく、主語と動詞と目的語しか残ってないってのは、ちょっと……。

ハヤカワ版:
そこになにがあるか、わかっていないようだな!」
原文:
Sie wissen nicht, was Sie da tun.”

試訳:
自分がなにをしているか、わかっていないのか!」

da があるからといって、Sie を忘れてしまっていいわけなかろう。「そこになにがあるか」なら、was da ist. なのかな。ちょいシンプルすぎる気も(笑)

ハヤカワ版:
「状況はわかっているはずだぞ!」
原文:
“Sind Sie blind?”

試訳:
「目がくらんでいるのか?」

出版コードとか、いろいろあるのだろう。それでも、「目が見えていないのか?」とか、やりようはあるような。まあ、超訳ってことで。

■198p

ハヤカワ版:
「スペシャリストの道は、かならずしもテラナーの道とはならないのだ、理解してくれ!」
原文:
“Begreifen Sie doch, daß der Weg der Spezialisten für Sie nicht frei ist.”

試訳:
「理解してくれ。スペシャリストの道は、きみのためには開かれていないのだ」

テラナー全体じゃなくて、いまはアラスカの話だってばさ。

ハヤカワ版:
「暗い道の向こうには、
原文:
jenseits der dunklen Wand”,

試訳:
「暗い壁の向こうには、

これは単なる誤訳。いや、誤植か?

ハヤカワ版:
わたしが七次元関連定数を理解していることを忘れるな。ブラックホールは虚無の向こうにあり、きみはその“手前”で存在しているのだ」
原文:
“Sie vergessen aber, daß ich siebendimensionale Zusammenhänge begreifen kann. Sie sind dazu nicht in der Lage. Für Sie ist jenseits des Black Hole nur das Nichts. Sie werden aufhören zu existieren.”

試訳:
だが、わたしが七次元的つながりを理解できることを忘れているな。きみにはできまい。きみにとりブラックホールの彼岸は、たんなる虚無。きみは存在をやめるだけだ」

なんでこの文章で、ブラックホールと虚無の位置関係がおかしくなるんだ……。しかも例によって“手前”とか妄想展開。いいかげんにしてくれぃ。

ハヤカワ版:
だが、スーツはまだ活性化していない」
原文:
Er wird mich schützen.”

試訳:
スーツがわたしを護ってくれる」

……(空いた口がふさがらないらしい)。

ハヤカワ版:
ブラックホールは崩壊プロセスにはいるぞ!」
原文:
“Das Black Hole kann jeden Augenblick in sich zusammenstürzen.”

試訳:
ブラックホールがいつ崩壊するかわからない」

いや、まぁ……超訳だね。

ハヤカワ版:
潜在意識は危険すぎると警告するが、あきらめるわけにはいかなかった。それに……黒い虚無の向こうになにがあるか、可能なら見てみたい。
原文:
Obwohl er sich darüber im klaren war, daß er seinem Unterbewußtsein folgte, konnte er jetzt nicht aufgeben. Sein Verstand warnte ihn noch eindringlicher, als Dobrak es getan hatte. Alaska wußte, daß ihn jenseits der schwarzen O”ffnung nur das Nichts erwarten konnte, trotzdem ging er weiter.

試訳:
自分が潜在意識にしたがっていることはわかっていたが、いまあきらめるわけにはいかない。理性はドブラク以上に、ひっきりなしに警告している。黒い開口部のむこうに虚無しかありえないことも理解していたが、それでもアラスカは歩を進めた。

えーと。半分以下にぶったぎったあげく、原文と意味が逆になっている。ある意味、すごいわ。

ハヤカワ版:
 奇妙な感覚がある。ここ十年で経験したことのない感覚だ。それも当然だろう。これから、ブラックホールを“通過”するかもしれないのだから。
原文:
Ein unbestimmtes Gefühl sagte ihm, daß die Entwicklung, die er in den vergangenen Jahrzehnten durchgemacht hatte, auf diesen Augenblick hinzielte. Alaska glaubte nicht an die schicksalhafte Vorherbestimmung des Individuums, aber er war sicher, daß es bereits in der Vergangenheit festgestanden hatte, daß er durch das Black Hole gehen würden.

試訳:
 奇妙な感覚がある。ここ数十年の体験は、この瞬間にいたるためのものだった、と。個人の運命的予定調和など信じないが、それでも、かれがこのブラックホールをくぐることは、過去において決定されていたのだ。

もぉ、多くは言わない。言いたくない。どこ読んでんだ、いったい……。

■199p

ハヤカワ版:
 それに、闇のスペシャリストがなにを実行するのか、それをたしかめるには、あとにつづくほかない。
原文:
Wenn er die Zusammenhänge jetzt auch noch nicht begriff, glaubte er, daß eine bestimmte Aufgabe auf ihn wartete. Er mußte den zwölf Spezialisten der Nacht folgen, um irgend etwas Unbegreifliches zu vollziehen.

試訳:
 たとえ事実関係をいまなお理解できないとしても、なんらかの使命が自分を待っていると信じていた。かれは闇のスペシャリストにつづかねばならない。理解をこえたなにかをなしとげるために。

正直、かれはもう闇スペ自体はどうでもよいはずw

ハヤカワ版:
これは危険を意味するのだろうか? いや、むしろ“防護空間”のようなものにはいりこんだらしい。
原文:
Wie hatte er glauben können, daß es eine Gefahr bedeutete? Es glich einem schützenden Raum, in den man sich zurückziehen konnte.

試訳:
どうしてこれが危険を意味するなどと思えたのだろう? むしろ、そこにこもれば安心できる護られた空間ではないか。

アラスカくん、なんかいい感じにおかしくなってきてるのだ(笑)

ハヤカワ版:
 貯蔵室を振り返ると、回転する望遠鏡ごしに見ているような印象だ。
原文:
Er sah den Lagerraum wie durch ein umgedrehtes Teleskop:

試訳:
 倉庫がまるで、望遠鏡を逆しまにのぞいているように見えた。

動詞 umdrehen は確かに「回る、回す」だが、同時に「逆向きにする、反転する」の意味もある。望遠鏡をつかって、対象が小さく見えるといったら、「逆向き」だろう。おかしいと思わないのかなぁ。

ハヤカワ版:
 ドブラクは満足した。計算どおり、黒いゼロは一瞬にして消滅したのだ。
原文:
Wie Dobrak vorhergesehen hatte, erlosch die Schwarze Null von einem Augenblick zum anderen.

試訳:
 ドブラクが予見したとおり、黒いゼロは一瞬にして消滅した。

まあ、計算どおりだと、アラスカがどうのとか無視して満足しそうなヒトだけどさw

ハヤカワ版:
 ハイパーカムを操作すると、やがてペリー・ローダンの顔がうつしだされた。
原文:
Er trat vor das Hyperfunkgerät und wartete, bis Perry Rhodan auf dem Bildschirm sichtbar wurde.

試訳:
 ハイパーカムの前に立ち、ペリー・ローダンがスクリーンにあらわれるまで待った。

操作できないのだ。えーと、あれあれ、把握肉垂(笑)だから。

……。
あれだね。逆だよ、Don’t feel, think!

Posted by psytoh