304巻『氷惑星の決闘』発売

ハヤカワ版

並行宇宙編のひとまずの閉幕であり、悪夢のPAD(抽象奇形心身症)編の開幕であるハヤカワ版304巻『氷惑星の決闘』が刊行された。前半の著者はフォルツ、後半がダールトン、訳者は五十嵐洋氏である。
前半ではじめて〈反それ〉の名称が登場することは知っていたが……なんか、えらく前後関係に齟齬が生じている。当時悪化していたと思われるシェールの病気のためか、補佐をしていたフォルツの勇み足か、はたまた編集サイドの連携がおかしかったのか。
なんとなく、フォルツの死の直後、1200話で「究極の謎の第1・第2の回答を、実はコスモクラートはとっくに知っていたのに、ローダンたちは誰ひとり驚きもしなかった」著者マールのミスを編集・校正ともどもチェック漏れしたことを思い出すが、そういう問題とは異なるだろう。もともとこのサイクル、作家ごとに並行宇宙の設定、ちがってたし(汗)
余談:「このセクターには、スプリンガーのやつらがひそんでいる。あの劣等種族のことは知っているだろう?」(234頁)
いや、まだネガティヴ並行宇宙なんかと思ったっす(笑)

Posted by psytoh