316巻『無限からの警告』発売
ハヤカワ版316巻『無限からの警告』を本日購入。著者は前半「飛行都市」がクナイフェル、後半「無限からの警告」がフランシス。訳者は五十嵐洋氏。
故郷銀河の情報を求め、禁断のユーロク惑星トレーチャーを訪れたローダン=トラシュティンと銀河学者ガイト・コール。脳移植施術の後遺症を抱えた障害者たちの群れに襲われつつ、かつての惑星中枢“飛行都市”ヌプレル捜索をつづけるが……? の前半。
一方の後半は、サイナック・ハンターに追いつかれながらも、思わぬハプニングの結果ヘルタモシュとの合流をはたしたローダンが、再度アンドロ・ローダンへのアクセスを敢行すべく、ヤアンツァルをめざす。果たしてその頃、銀河系は……って、アンドロ・ローダン、けっこー頻出するなあ(汗)
この巻では、ナウパウム道中の“3人目”の友、ゼノが登場する。かれもまたサイナックであり、その出自は思わぬ形でローダンを苦悩させることになる。まったく、こーんなところであーんな種族の成員と遭遇するなんて、いったいどんな天文学的確率なのやら(笑)
以下、余談: 「あとがきにかえて」の引用出典がらみのくだりは、なんとゆーか、身につまされる。というか、たぶん、マガンが身につまされることだろう(爆)
1) で、『成長の限界』からの“引用”だが、原文を見ると、会話風になっている。
以下、試訳—–
「技術的解決策といわれるものは、ただ科学知識の応用からのみ成る措置であり、人間的価値や倫理観には事実上何ら変化をもたらさない」
「しかし、多くの問題には技術的解決策が存在しない」
—–試訳終了
わたしも少しネットで調べてみたが、ハーディンは『成長の限界』の作者に名がないので、あるいは前の文章はかれの著作『共有地の悲劇』からの引用なのかも。だとしたら相当アクロバティックな引用だけど。
2) “ブラウンの引用事件”だが。15年前って、五十嵐さん、いくら公然の秘密だからって(笑)
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