317巻『サイナック脳の謀略』

ハヤカワ版

ハヤカワ版・今月の新刊は、317巻『サイナック脳の謀略』である。著者は前半「サイナック脳の謀略」がクルト・マール、後半「ムクトン=ユルの叛乱」がエーヴェルス。訳者は天沼春樹氏。

故郷銀河の探索に行き詰まったローダン脳が、起死回生の一手として、自分を追跡するサイナック・ハンター、ユーロクのトリトレーアから情報を得るべく、逆に罠をはる前半。
一方の後半では、トリトレーアの行動に不審を抱いたヤアンツァルの元首チャトロが、もう一体のユーロク、ノクに肉体を与え、状況を明らかにしようと試みるが……というもの。

思うのだが、ローダンはアンドロ脳に支配された自分の肉体を、ゼロ時間ブリッジ経由で逆乗っ取りしておきながら、どーして一番肝心なことを言わないのだろうか。そら、独立要求をつきつけた惑星を殲滅しないことも大切かもしらんけど(笑)
ともあれ、脳オデッセイも折り返し地点。次巻、ナウパウムを震撼させる事件が起きる。

Posted by psytoh