358巻『異次元からの災厄』
ハヤカワ版358巻『異次元からの災厄』である。著者は前半「《ソル》での戦い」がエーヴェルス、後半「異次元からの災厄」がダールトン。訳者は天沼春樹氏。
前話「《ソル》の子供たち」からひきつづき、セネカを取り込んだケロスカーの策謀で、《ソル》乗員たちが麻痺させられ、外部探索に出ていたローダンたちや、《ブレシア》ごとケロスカーにこきつかわれるジョスカン・ヘルムートらが打開策をもとめて悪戦苦闘する。
ってーか、前回のタイトルロールだったエムラディン兄弟だが、実に活躍しない……エーヴェルス・キャラなんでとんでもないパワーの持ち主なのは毎度のことだが、あまりに幼く設定しすぎて動かしきれなかったか。
後半は、ケロスカーが《ソル》を運送トラック代わりにバラインダガルから運び出そうとしている「七次元数学の粋」たるセタンマルクトに肉薄する。ボルガール星系外縁部に置かれた巨大な構造物はいったい何で、それをどうすることがケロスカーの考えなのか。囚われたデイトンたちはどうなるのか……。
正直、ケロスカー編がこーんな話だとは予想だにしていなかった。踊る七次元数学者種族とかどんだけー(笑) なうえに、人の話聞く耳ありゃせんがな。そして次巻は、もう『バラインダガル銀河の最期』なんである。
さて、今回のいちゃもん(をひ)は、とりあえず「セタンマルクト」。原語はShetanmargt――どう見ても「シェタンマルクト」である。トリトレーアの時といい、絶対その発音だけはありえねー!(´д`)ウボアー ドイツだってシェイクスピアをセクスピーアとか読まんじゃろー。7次元がらみのセプティムとかと音をそろえたかったのかもしらんが、何の根拠もないのにいじると、後で苦労するぞ? まあ今回のコレは800話あたりまでだから苦労せんかもだけど。
あと、まだ原書を発掘していないので、詳細はまたにするが、「針金ボックス」。何やそれ。Dr.メフィストかい(笑) まさかとは思うけど、原語Blechkastenだったりしないよね?
#だったらセネカを意味する「ブリキ箱」なのだが。
ディスカッション
コメント一覧
Drahtkastenのことかな
だったら、「ワイヤーケージ」でしょう。すかすかで中身がないとでも皮肉ってるのか。それとも配線のイメージか。
あ、もし次回があったら、別にハンドルネームやPNで結構ですんで、名前欄だけでも埋めていだだけるとありがたいです(^^) システム的には任意だけど、さみしいじゃないすか、なんとなく。
しかし、<ソル>って40年近く放浪していた割には、人材不足ですねえ。ローダンとデイトン以外には活性装置保持者がいないのかと思ってしまう。
ちょっとまとめてみよう。(笑)
<ソル>
ローダン、アダムス、コレッロ、デイトン、アラスカ、ロイド、バルトン、グッキー、ワーリンジャー
地球
ブリー、ダントン
天の河
アトラン、テイフ、フィラゲント、シルテル、ティーパ、フラスカティ、テケナー
その他
ツバイ、オヴァロン
おい、アダムスにロイド、いったい何をしているんだあ。
ん? ツバイが「その他」って……ああ! SZ-2か(笑)
個人的にはこの状況でワリンジャーは何をしているのかと小一時間(ry