コウモリは飛んでいく
Fledermaus / コウモリ
Feuerflieger / ファイアフライ(螢)、消火飛行艇
ハヤカワ版339巻『3460年のゼウス』にて登場した種族、ムシーラー(Mucierer)。Cはサ行で確定なのかとか、昨今“ムシ”とカタカナで書かれると別のシリーズを連想してしまうとか、まあ、そのへんはわりとどうでもよい話。
メダイロン星系、惑星ゴシュモス=キャッスルの現住種族であるかれらは、今後100巻余にわたってしばしば登場することになる。二足二腕のヒューマノイド形態だが、広げると5mを超える飛膜をもっていたり、頭部の形状などから、“コウモリのような”とよく形容される。678話でも、実際そう呼ばれているわけだが。
実は、かれらにはもうひとつの異名がある。それが上述のFeuerfliegerだ。
黒色火薬を発明した後、ムシーラーは一種のミサイルランチャーを開発。今回ブリーたちもだいぶそれに悩まされている。異名の由来は「火器を持って飛ぶもの」くらいの意味だろう。以前『ピラミッドの魔圏』を訳出したR谷大SF研会誌では「火器将校」だったと記憶しているし、rlmdi.のタイトルリストでは「ミサイル羽虫」とした。
#ただし、「羽虫」は、プローンスが蟻であることにひきずられた誤訳。
で、なんでこんなことを長々と書いたかとゆーと。
今回のハヤカワ版、全部「コウモリ」に差し替わっているのだった(爆) >Feuerflieger
そら、どっちもFだけどさあ。将来、タイトル仮訳が「コウモリの楽園」だったら笑っちゃうぞ?
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