NEO第3期はいよいよあの“島”へ
早川のサイトでイメージイラストが公開されたりして、ごやてん跡地にもNEOで検索してやってくる方が増えている昨今。やや【亀】マークの付きそうなネタであるが、本国ドイツでのNEO第3期についての告知をば。
NEO第1期(1-100巻)はフランク・ボルシュ草案、同第2期(101-150巻)はM・H・ブーフホルツとリュディガー・シェーファー草案。先ごろ亡くなったブーフホルツの後を受けて、ライナー・ショルム(Rainer Schorm)がシェーファーと新草案コンビを組むことになった。
1965年生まれというから、わたしと同い年なのだが、すでに10歳前後にはUTOPIA叢書のキャプテン・フューチャーの翻訳などをむさぼるように読んでいたというから、SF者としてのキャリアは明らかにあちらに軍配があがる(笑)
作家であり、グラフィック・デザイナーであるショルムだが、ビブリオグラフィーを見ると、ケルター社の女性向けサスペンス・シリーズ〈ガス灯(Gaslicht)〉やホラー・シリーズ〈鬼火(Irrlicht〉を主に手がけていたみたい。
ローダンNEOには70巻『ナート人の蜂起』からの参加で、以後およそ2割程度を執筆している。
そして、新草案コンビの構想による最初のシュタッフェルは〈第二の島(Die zweite Insel)〉……第一期人類であるリドゥーリの言語でアンドルミダ、ないし“第二の島”と呼ばれる島宇宙とは、すなわちアンドロメダである。
アルコン帝国を事実上支配していた〈摂政〉の正体が島の王レグナル・オルトンであったことは、過去の紹介記事でも書いたとおりだが、ようやくその伏線が回収される日がやってきたことになる。
NEO第2期のシュタッフェル(ヘフト版のサイクルに該当):
10. Die Methans / メタンズ (101-110巻)
11. Die Posbis / ポスビ (111-120巻)
12. Arkons Ende / アルコンの最期 (121-130巻)
13. Meister der Sonne / 太陽の支配者 (131-140巻)
14. METEORA / 〈メテオラ〉 (141-149巻)
150巻は形としてはメテオラ・シュタッフェルに属するが、草案作家シェーファーによるそのタイトルは『アンドロメダへの跳躍(Sprung nach Andromeda)』である。
メテオラ編は、〈それ〉によって射手座矮小楕円銀河へと誘拐されたローダン、アトラン、NEOオリジナルキャラであるテュイレ・シタレーの3人が、正体不明の〈メテオラ〉を探してグラドの巡礼と旅をするまったり展開みたいなのだが、どのへんで事態が急転直下するのだろうか(笑)
余談だが、24巻『永遠の世界』で〈それ〉から細胞活性装置を与えられながら、それを拒んだローダン(クレストに譲った)だが、アトランやシタレーら不死者たちとの交流を経て、ついに活性装置を身につけることを決意する……らしい(145巻)。
NEO宇宙では、細胞シャワーも活性装置も、第一期人類であるリドゥーリが開発したもので、彼らの許可を得て細胞シャワーを利用できるみたい。
■公式News:In PERRY RHODAN NEO startet »Die zweite Insel«
■公式News:PERRY RHODAN NEO zum Staffelwechsel
■Perrypedia:Rainer Schorm
ディスカッション
コメント一覧
邦訳はラノベの体裁で、そしてアニメ化へ……などと一瞬妄想してしまいました(^^ )。
ところでリブート版では、戦艦は直径八百メートル程度で、あまりパワーインフレが起こっていないのですか?
テラ・ユニオンには、太陽系帝国にあった、地球替え玉作戦で稼いだ数十年の蓄積がないので、ぶっちゃけインフラが整っていません。第一次人類の造船惑星かなにかを発見して、テラ艦隊とかでっちあげた状態でしょうか。
アルコンの占領部隊もほんの数隻と、彼我の戦力差を考えると妥当な頭数だったりしますので、パワーインフレ以前の状態なのかなと。
早川版のイラストに「トーラがアニメ顔美女に……」と軽く嘆いております。
NEOはリブートといいつつ、もう同じ名前のキャラが出て来るだけのまるっきり別物なんですね。読むのにちょっと覚悟いりそうです。まあおんなじ話をなぞっても作っているほうはつまらないからでしょうけど……
私的にはあのヴィジュアル、今風で悪くないと思います。まあ確かにエルフっぽいですがw
旧作ほどトーラにこわもてのイメージがないのはなぜだろう……あ、そうか。お義父さん(クレスト)が心配な娘さんだからか(爆)
第1シュタッフェル8巻については、オーヴァヘッドがらみを除けば、大筋は変わらない……と、言っていいのか、な?
まあ、私としては、1巻くらいはご祝儀で買うかもしれませんが。ハヤカワの翻訳に対する信頼度下がりっぱなしなので……。
私は翻訳的には、福島関連に興味があります。そのまま訳すのか、ぼかすのか興味深い。
アレは主に6巻みたいなので、ハヤカワはたぶんまだ知らないんじゃないかな……。
ホントどーするのやら^^;
ネオ、ラノベ風の絵柄で、意外とあっさりアニメ化されたりして。というか、希望しますw