シリーズ前史と製作背景 x2

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公式Newsによると、本年9月に Hannibal-Verlagより『PERRY RHODAN-Chronik Band 1』が刊行予定とのこと。また、同出版社のサイトの刊行予定にもすでに掲示されている。

先読みを長くやっている身としては、上記タイトルは本国ドイツにおける要約紹介サイトの草分けであったThomas Rabenstein のHPを思い出させるが、今回はシリーズの前史や製作背景等を年代記的に編纂したものの第1巻であるという。網羅される年代は1960-1973年。邦訳を含む各国版にも言及されているらしいし、ちょっとそそられるものがある。
編者は元チーム作家のミハエル・ナグラ。ハードカバーで、320p前後。19.95ユーロを予定されている。

シリーズの裏話というと、25周年記念の一環として刊行された、Werkstattband(工房本)がある。これはホルスト・ホフマン編集で、各作家・イラストレーターや編集関係者がそれぞれ特定のテーマについて書いた記事の集成だった。
また、出版関連年表としては Perry Rhodan-Chronologie が公式サイトに掲載されており、こちらについては田舎都市氏のサイトにて翻訳もされている。
今回の企画が上記2点とどうちがう光をシリーズに当てるか、かなり楽しみだ。

また一方で、シリーズの50年をドキュメンタリーとして映像化する企画も進行中。ケルンの映像製作会社 Florianfilm が製作、映画館や西部ドイツ放送、第二ドイツテレビ等に、この秋から配信する予定。タイトルは『Perry Rhodan – Unser Mann im All(宇宙英雄ペリー・ローダン)』で、尺は90分前後。シナリオにはチーム作家ヴィム・ファンデマーンも関わっているようだ。

こちらの記事を見ていると、関係者のインタビューが、なんというか……作家の遺族の名前がずらりと並んでいて、ちょっとしんみりしないでもない。Heidrun Scheer(シェール未亡人)、Inge Mahn-Voltz(フォルツ、マール未亡人)、Bonnie Bruck(ジョニー・ブルック未亡人)、Robert Ernsting(ダールトン子息)……。いやはや、50年とは、そういう年数なのだ。

■公式News:PERRY RHODAN-Chronik im Hannibal-Verlag (リンク切れ)
■公式News:PERRY RHODAN-Dokumentation im Herbst 2010 (リンク切れ)
■Hannibal-Verlag公式サイト (NEUE BÜCHERに紹介有)

Posted by psytoh