作家別執筆数の統計
保険代理店の内勤という前職を辞めてちょうど10年が過ぎた。
実際は春に退職してから、半年以上も定職につかずニートな生活を送っていた(笑)ので、いまの職について満10年なわけだが。なんで突然そんなどうでもいい話をしだしたかというと、「あ、このファイル10年近く更新してねえ(^^;」という代物をたまたま発掘したのだ。
■作家別執筆数(2995話時点)
上記pdfファイルを参照してもらえばすぐわかるが、50話ごと(ほぼ1年分)の作家別執筆話数をExcelで一覧にしただけのものである。
これを放置していたのに気づいたのは、先のメーナートの訃報の際、公式サイトを調べていて、最近NEOで邦訳も出たマーク・A・ヘーレンが「元チーム作家」のくくりに入っているのを発見したためである。え、いつ脱退したの? と確認したら、最終担当話が3年も前のことだったのだ。
#ペリペでも言及がないので、公式発表はされていない……と思われる。
これがあると、他にもこんなことができる:
■執筆数ランキング
1位 クルト・マール(253話)
2位 H・G・エーヴェルス(251話)
3位 アルント・エルマー(211話)
4位 H・G・フランシス(207話)
5位 ウィリアム・フォルツ(203話)
以下、ダールトン(192話)、ヴルチェク(177話)、ホフマン(133話)と続き、現役最多のアントンが現在128話担当となる。
現在のハヤカワ版で登場済みの作家は、すでに全員、鬼籍入りないし引退している(一応、エルマーは例外だが)ため、今後しばらくこの順位には変動がないはずである。
わたしが原書を読み始めたクロノフォシル・サイクル後半あたりでは、1984年に亡くなった、当時執筆数最多のフォルツを抜いたマールとエーヴェルスがデッドヒートを繰り広げていた。最終的に、1300話から草案作家の片棒を担いだマールがブッコ抜いたわけだが……あのへんのサイクルだけ、なぜか草案作家の執筆数が激増していたのだ。
#ふつー、草案担当になると執筆作は減る……。
#一応弁護しておくと、フォルツが亡くなり、後継草案作家ツィークラーも脱退。ヴルチェクが新たに世界観を構築するのに、マールの助力が必須だったのと、設定をつくった自分たちでの執筆が最善策だったのだろう。ドリフェルがらみとか。
上記マールの例のように、特定の作家が時々突出して執筆数の増えることがある(例:宇宙城サイクルのヴルチェク)。
これはその時のレギュラー作家の総数とか、他に抱えている仕事や健康状態等、作品内容以外のファクターもからんでくるので一概に言えないが、いろいろ妄想するネタにもなる。
昔、ホフマンがLKSに投稿したと思われる漫画があって、担当の割振りに頭を悩ませるフォルツのもとへ作家たちから次々に「不慮の事故」の連絡が入り、全部ひとりで書くハメになる……というオチだった(笑)
それにしても、気がつけば、『エスタルトゥへの道』をまとめた時の主力作家どころか、『無限架橋』の頃の作家もほとんどが姿を消している。現在の草案チームは時間ネタがお好きなようだが、ホント、時の流ればかりは誰にも止められないのだなあ(慨嘆)
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