新作家、フランク・ベーメルト
2251話『湖底の世界』から、作家チームに新顔が加わる。フランク・ベーメルト(Frank Böhmert)である。
1962年、ベルリン生まれ。幼少の頃から物語をつくるのが好きで、すでに15歳のとき短篇がNOVA2001誌に掲載され、17歳のころにはすでに父親のタイプライターをおしゃかにしてしまうくらい文章を書いていたとか。かれのサイトの名も、そのものずばり〈文筆家〉というから強者だ。
ローダン・シリーズには、これまで2作を上梓している。ハイネ社から出たペーパーバック版外伝ローダン:アンドロメダでは4巻『星に耳を澄ますもの』、同じくローダン:オデッセイで4巻『ドリーム・カプセル群』を、それぞれ担当している。
クルト・ラスヴィッツ賞にノミネートされ、第三席となった『星に耳を澄ますもの』は、レムール人の末裔でありながら、特異な変異をとげて、ヒューマノイドから樹木へとメタモルフォーゼする種族(ピギー?^^;)を主役のひとりに据え、〈黄色い王〉の首狩部隊に追いつめられたローダンたちに提供される思わぬ「救済」と、種族の存続にからむジレンマとを描いている。
ヴルチェク、フランシスと、くせ者2名がたてつづけに引退した作家チームに、かれがどんな新風を吹き込むのか期待したい。
■べーメルトのサイト:Schriftsteller (リンク切れ)
※サイトは閉鎖したが、2019年現在、twitterではむっちゃつぶやいている(笑) それも、主に政治向きの……。
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