テル女:用語チェック (2)
過去III・ヴリション編の照合に移る前に、用語チェックの第2回を。
人名とかは、わざとちがう読みにしているものもある。自分なりの理由はあるが、それはそれ、適当に読み流してかまわない。
■人物
ヴリション Vlission
フョルト Fyolt
ドラシオル Dlassior
ウォウルトー Woulto
グヌルウォン Gnurwon
ソティウル Sotiul
コスペーリオル Kospeelior
ミリュス Miryus
■科学技術等
ナルヴィオン艦 Narvion-Raumer
ナルヴィオン艦隊 Narvion-Flotte
超光速シュプール Überlichtspur
浮遊ピストル Schwebepistole
浮遊シェル Schwebeschale
計算・通信設備 Rechnen- und Kommunikationsanlagen
情報壁 Informationswände
のこぎり波 Welle in Form einer gezackten Linie
矩形波 Welle in Form des Rechteckimpulses
浮遊ピストルは昔の「宇宙銃」みたいなイメージなんかなー(笑)とか、せっかくそーゆー妄想をたくましくできる原語なのに、普段使っている用語に脳内変換して飛翔装置とかグライダーとか、MOTTAINAIじゃろw
計算・通信(コミュニケーション)設備、というのは、ティオトロニクスの別名。カラジアン編から出ている言い回しだが、ヴリション編だと、とある個所で重要なポイントになる。
情報壁は、カラジアン編に出てきたティオトロン(情報)壁と同じものだろう。これ、何にもないところにいきなりスクリーンがにょきっと出現するっぽいのだが。フォルムエネルギー製だったりするのか?
のこぎり波は……Wikiじゃそうなっているのだが……鋸歯状波の方が絶対かっこいいよねぇ……。鋸が常用漢字に入ってないとかその程度の理由なんだろうなきっと。だったら矩形波もラーメン波とかに(巻いてません)。
■その他
わたしの場合、たとえば Milchstraße は「(天の川)銀河系」、Galaxis は「銀河」と、決めうちで訳す単語がある(前者は人類銀河の固有名詞、後者は一般名詞)。以下は、それに類するものをいくつかまとめて取りあげた。
街路 Schneise
回廊 Korridor
Schneise は辞書を見ると「林道」となっている。「(森の中に)切り開かれた道」がルーツ。ローダンだとこれまで、平和ドライバー関連の「宇宙林道」や、アンスレスタ銀河の高エネルギー宙域〈林道〉で訳語として使用している。
今回、この単語は、ヴリション編途中まではすべて「通廊」と訳されているが、1回出てきた Korridor を「通廊」とやって以降、いきなり「街路」一辺倒になっている。編集さんが手をいれたのかなーとも思うが、できたら統一してほしかった。
基本的に、建物の間にある歩道と思われるので、Schneise は「街路」でよかろう。Korridor は建物内だったので「通廊」ないし「回廊」で。
情報 Information
ニュース Nachricht
メッセージ Botschaft
ヴリション編では、Botschaft がすべて「情報」になっている。インフォメーションとの違いが顧慮されていないのと、普通 Botschaft は「大使、遣い、知らせ」であって、「情報」と訳すことはまずない。これまでの経験からいって、人物を指さなければ「メッセージ」と訳しておけばだいたい問題ない。
余談だが、アンドロメダのケムテンツは「大使館惑星」Botschaftsplanet である。
永劫 Äon
永遠 Ewigkeit
無限 Unendlichkeit
前者2つは時間的、Unendlichkeit は空間的に使われることが多いように思う。他にも「永久」とか「久遠」とか訳の候補はあろうが、そのへんは体感的に(笑)
Unendlichkeit は、終わり(限界)がないこと、なので、たいていは「無限」。ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』の原題が Die unendliche Geschichte なのはご存じの方も多かろう。
数百万 Millionen
数十億 Milliarden
数兆 Billionen
数の単位で、ローダンでわりとよく出てくる。TNT火薬でメガ・ギガ・テラ屯相当、とかやるのと対応している。
ところがこれが、英語だと million – billion – trillion になる、のかな。ビリオンの位置が異なるので要注意、なのだが……。
というわけで、ヴリション編本編照合へつづく。
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