ゲスト作家:Gisbert Haefs
シリーズ2289話『神の鉄指』で、新たな作家がゲスト参加する。SF、ミステリ、歴史小説と、ドイツ語圏娯楽文学ジャンルにおける大家のひとりとのこと。
ギスベルト・ハーフス(Gisbert Haefs):
1950年、オーストリアは低ライン地方ヴァハテンドンク生まれ。ボン大学で英語・スペイン語を学び、ニュースの翻訳のかたわら、シャンソンの翻訳・紹介等もおこなっていたらしい。翻訳の仕事としては、シャーロック・ホームズ物の独訳も手がけている。
1980年、ミステリ『百万長者の丘の殺人』で作家デビュー。エドガー・ウォレス賞(『キングコング』の原作者である)を受賞したこの作品は、ハーフスの代表的キャラクター「悪徳探偵バルタザール・マッツバッハ」物の第一作でもある。
SFでは、1990年に「放浪衝動」でクルト・ラスヴィッツ賞(短篇部門)、1995年に「工作員のドリームタイム」でドイツSFクラブ(SFCD)のベスト・オブ・ザ・イヤーを獲得。長編としては〈監視員バラクーダ〉シリーズ(全4巻?)がある。
これだけでもげっぷが出そうだが、実は一番売れているのは歴史小説なのだそうな。1999年の『ハミルカルの庭』は歴史ミステリだが、その後の『ハンニバル』『ローマ~マルクス・アウレリウス最初の死』『アレクサンダー』『アジアのアレクサンダー』『トロヤ』はいずれも歴史物(戦記物?)で、ドイツではベストセラーらしい。
……と、長々と書いてみたが、いかんせん邦訳は出ていなかったり。
とにかく、かれの担当する2289話、舞台は大マゼラン雲、パーラコン星団の一惑星になるとのこと。個人的には、ちょっと関係ないところでホッとしている。
いや、《リチャード・バートン》の困った面々にも、まだ出番ありそうだなあ、って(笑)
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