318巻『フルロックの聖域』読了
ハヤカワ版318巻『フルロックの聖域』を読了した。著者は前半「フルロックの聖域」がウィリアム・フォルツ、後半「レイチャの後継者」がH.G.フランシス。訳者はそれぞれ増田久美子氏、青山茜氏。
前半は、ユーロクのトリトレーアか ...
だってわたしは異人だもの
ハヤカワ版:
「ヤアンツァルを滅ぼせばよいのだ」と、つぶやく。もちろん、許されることではないし、不可能だとわかっていたが……しかし、いい考えである。自分は帰り道を捜して迷いこんだ、よそ者にすぎないのだから。
原文: ...
禍転じて……はポジティブ?
aus der Not eine Tugend machen/
試訳:怪我の功名
上述の熟語は諺で、「禍転じて福と成す」が通例。ちゃんと普通の独和辞典にも載っている。困窮から長所を作り出す、というのが直訳。 ...
サイナック脳の謀略 -5-
仲間たちは、かれの論拠をしりぞけようとして苦慮している。この場にいるものの多く――特に、ヤアンツァル滞在歴の長いもの――にとり、トゥールトを無慈悲な殺戮マシーン以外とみなすことは困難なのだ。だが、それはトゥールトの身を守り、任務の遂行 ...
それを取り去って……
take it away/
さあ、はじめよう
……昔(高校時代)使っていた英和辞典には、ちゃんと載っていた。いま手元にあるライトハウス(研究社)には掲載されてないなー。つまり、今回のこれ、証拠が何もないので、ほんと ...
不可視の境界 -1-
ハヤカワ版:(p143)
三四五六年、太陽系帝国はなお混乱していた。大群に勝利してから、十四年が経過しようとしているにもかかわらず。それでも、太陽系人類は活力をとりもどしたほうなのだ。銀河のほかの宙域では、依然として大群の傷 ...
無限からの警告 -1-
声が無限をつらぬいて流れていく。いたるところで、時空から乖離して。受容する感覚さえあるなら、誰にでも聞くことができる。けれど、何が起きたか気づくものは、そもそも宇宙に二体しか存在しなかった。
“それ”と“反それ”である。
315巻『GOK出動!』読了
315巻『秘密臓器コマンド出動!』を読了。著者は前半「秘密臓器コマンド出動!」がエーヴェルス、後半「ユーロクの遺産」がダールトン。訳者はフリューゲルの田中栄一氏。
犯罪者のボディがそろそろやっかいになってきたローダン脳。半 ...
313巻『ゼロ時間の橋』雑感
まずはじめに、謝っておこう。ごめんなさいm(__)m↓
理由のひとつは、先般の記事中で「これで当分のあいだローダン(の肉体)は本編に登場しない」と書いたが、今回、実にあっさりと再登場。原書はあっても中身を全部ちゃんと読んだわけ ...
想像力は必要かと
今月の「あとがきにかえて」の件。
なんだかなあと思ったのはわたしもいっしょだが、理由はまったく逆。創造力はともかく、想像力は要るんじゃないかと。tausende→2万への変換については、だから、
「とりたてて書くほ ...