ローダン・ヘフトのストーリー
10. 宇宙チェス / Das kosmische Schachspiel
600-649話 / 西暦3444-3458年
銀河系、並行宇宙、アンドロメダ、そしてナウパウムとカトロンの両銀河にて
主な登場人物
- ペリー・ローダン……超ゲームの“駒”となったテラナー
- ローダンII……並行宇宙の独裁者
- マルコール・デ・ラパル……PADの解決策をもたらす者にして〈反それ〉の工作員
- ヘルタモシュ……ナウパウム銀河の次期ライチャ
- ガイト=コール、ゼノ……彼らは異銀河でのローダンの友となる
- トリュトレー……セイナーハ・ハンター、最後のユーロク人
- カリブソ……デログヴァニアの人形使い、〈時知らざる者〉
- 〈それ〉、〈反それ〉……分裂した超ゲームのプレイヤー
ストーリー
何もない空間で、2体の超存在がゲームをはじめた。
片や人類の導師〈それ〉。そして他方は、〈それ〉から分極・分離したネガティヴな〈反それ〉である。
そのチェス盤は宇宙。その駒は……ペリー・ローダン。
まず初めは、旗艦《マルコ・ポーロ》がネガティヴ並行宇宙へと迷い込む。ネガティヴ宇宙の太陽系帝国の独裁者ローダンIIとの対決……そして帰還。
銀河系を襲う不治の病PAD。ローダンは失われた技術、ゼロ時間デフォルメーターによる時間修正に着手する。
そして……宇宙チェスのクライマックスは、ローダンの脳髄盗難! 宇宙のいずこにあるのか、そもそこで物質を構成するのが正物質か反物質かすら定かでない銀河ナウパウムとカトロンを舞台に、異種族のボディに移植されたローダンの脳オデッセイは続く。
友を得、敵を得て、次第にナウパウム政局に深くかかわっていくローダン。カトロンとの太古の戦争の背後に見え隠れする〈大群の建造者〉の影。帰還の道はあるのか? そして宇宙チェスの結末は!?