ローダン・ヘフトのストーリー
15. 宇宙城 / Die Kosmischen Burgen
900-999話 / 西暦3587年
銀河系、エランテルノーレ銀河、七つの宇宙城、そして物質の泉と沼にて
主な登場人物
- ペリー・ローダン……コスモクラートへの“鍵”を探すテラナー
- パンカ=スクリン……ルーワーの〈泉主〉
- ライレ……コスモクラートの使者、隻眼のロボット
- ガネルク=カリブソ……力強き者、デログヴァニアの人形使い
- ケモアウク……力強き者のリーダー
- ハープーンのアルマダン……深淵の騎士
- ヴェイルトのイグソリアン……贋騎士
- ジェン・サリク……突如“天才”にめざめた男
- アムトラニク……ガルベッシュの軍団長
ストーリー
〈物質の泉〉の彼岸から、この宇宙の進化に介入する〈コスモクラート〉。太古その命をうけ生命と知性の播種に任についていた〈力強き者〉たちは、永劫につづく使命に倦み疲れ、あるいはバルディオクのように道をふみはずし、あるいはガネルク=カリブソのように永遠の放浪を運命づけられた。残る5名をいかなる運命が見舞ったか、知るものはない。
そしてまた、ルーワーのように、コスモクラートによって運命をねじまげられたと信ずる種族もまた、存在する。彼らはその生涯をコスモクラートに報復することだけにすりへらしていく。そのすべてに、はたしていかなる意味があったのか。
人々は皆、その回答をもとめ、あるじの姿のない七つの宇宙城を遍歴する。《バジス》のペリー・ローダンしかり。兄弟たちの消息をもとめるガネルク=カリブソしかり。そして、ルーワーの〈泉主〉パンカ=スクリンも……。
一方、故郷銀河でも事態は急展開をむかえていた。《パン=タウ=ラ》破壊のために解きはなたれた〈宇宙震〉が銀河系にも波及し、はるか過去から眠りについていた勢力をめざめさせたのだ。
大量生産される人工生命体オービターは、人類を「侵略者ガルベッシュの末裔」と断定、銀河系から駆逐せんと活動を開始する。その大艦隊の前に、人類にはなすすべもない。
すべては銀河系を侵略から護らんとした、〈深淵の騎士〉アルマダンが遺したもの。それゆえ、誤解を解けるのもアルマダンその人しか存在しないのだが……。
コスモクラートの目的とは? 深淵の騎士団とは? 宇宙震の源エランテルノーレ銀河で、ペリー・ローダンがたどりつく回答とは? 宇宙城の七つの〈鍵〉を集めたとき、はじめて〈物質の泉〉の彼岸への門が開かれる……!