ローダン・ヘフトのストーリー
29. 第六使徒 / Der Sechste Bote
1900-1949話 / 新銀河暦1289-1290年
銀河系、プイドル銀河、そしてワールプール二重銀河にて
主な登場人物
- ペリー・ローダン……トレゴン連合の〈第六使徒〉
- アトラン……キャメロット運動の指導者
- ジア・ド・モレオン……本部ごと異惑星へ転移されたTLD局長
- ステンダル・ナヴァホ……シルクハットがトレードマークのアラシャン〈第一市民〉
- モンキー……オクストーン人、監視役としてローダンにつけられたTLD工作員
- アイスマー・ステールメンゴルト……黄金人の震動探究者
- イホ・トロト、グッキー……巨人とイルトはプイドル銀河でめざめる
- モーゲナ……ガルラーの〈砂の大師〉にして〈トレゴンの第五使徒〉
- ヴィンセント・ガロン……死のミュータント
- ジィ・ネヴェヴァー……〈プイドルの夢女〉
- シャバッザ……トレゴン連合の“敵”
ストーリー
ラージサイクル「トレゴン」の第3アンダーサイクル。
バオリン=デルタ空間で〈ヘリオートス〉にまみえたペリー・ローダンは、トレゴン連合の〈第六使徒〉となることを受諾した。
使徒として最初の任務は、第六使徒の船《トレゴンVI》を、謎に満ちた敵シャバッザから奪回すること。現在、シャバッザの旗艦であるというその船とは――《ソル》!! ヘリオートスの与えた情報にしたがい、テラナーは二重銀河ワールプールをめざす……。
テラにおいても、出現したヘリオートスはテラナーたちの心にやどる希望を刺激し、トレゴンへの加盟をもとめた。
だが、再びめざめつつある人類をよそに、銀河系は混迷の度合いを深めていく。平和を愛する海棲種族ソルモスの尽力でようやくギャラクティカム再建への道が開けたかに思われたが、それは新たな情報戦のはじまりでしかなかった。
さらに、ミマスの重犯罪者クリニックを脱走した“死のミュータント”ヴィンセント・ガロンが死と破壊をまきちらす中、トロカンのピルツドームからは瀕死の〈第五使徒〉があらわれ、“第六種族”テラナーと銀河系に至急の救援要請をもたらした!
一方、どこともしれぬ場所でも、人類の闘いははじまっていた。
ヘリオートスの堡塁の暴走によって未知銀河に漂着したテラニア南部、アラシャン地区。敵意に満ちた環境のなかで、テラナーたちはTLDのジア・ド・モレオン、不死者アラスカ・シェーデレーアらの指導のもと、生存と帰還をめざして苦闘している。
また、炉座銀河において不可解な失踪をとげたハルト人イホ・トロトとネズミビーバーのグッキーは、未知銀河プイドルで、謎の暗示命令を埋めこまれて途方に暮れていた。
『ジィ・ネヴェヴァーを解放せよ』という……。
◆関連スピンオフ:ATLANトラヴェルサン・サイクル
サイクル中盤、緊急通信で惑星トラヴェルサンへ呼び出されたアトランが、島の王の遺産で数千年の過去へ転移する。