ローダン・ヘフトのストーリー

34. テラノヴァ / Terranova

ヘフト2300-2399話 / 新銀河暦1344-1346年
銀河系、そして恒星転送機の街道にて

主な登場人物

  • ペリー・ローダン……LFT政庁首席はテラノヴァ艦隊を発動する
  • アトラン……アルコン人はコンビトランス艦隊を指揮してハンガイをめざす
  • ボスティク……銀河系再統合の鍵を握る神聖帝国皇帝
  • ロワ・ダントン……ローダンの息子はとらえられ、改造手術を受ける
  • ゼルベロフ……双頭大佐、終末戦隊トライトアの先遣隊指揮官
  • ヌスコギヌス……〈叫ぶ船〉であらわれた“7者”の統率者
  • 〈エッシャー〉……秘密計画の予測を超えた産物
  • 〈ニュークリアス〉……モノクローム・ミュータントの精神集合体

ストーリー

アウトライン「平和ドライバー」の第2部。

新銀河歴1344年、超空間インピーダンス・ショックからの復興の道を歩む銀河系を再統合するため、LFT主宰の銀河サミットが開催される。アルコン神聖帝国をはじめ、さまざまな思惑のもと集結する銀河首脳たち。
おりしも、政庁首席ローダンのもとを訪れる〈ニュークリアス〉の使者。かつてのモノクローム・ミュータントたちであり、アンドロメダをめぐる〈黄色い王〉との闘いにおける盟友でもあった精神集合体は、あらためて「ハンガイに負の球体が誕生する」危機を示唆したのだった。

30余年前、狂える超知性体トレゴンが秩序勢力陽動のためはなった擬似プシクスは、ハンガイに〈負の球体〉を生みだすためのものだった。あらゆる物理法則の欠如した空間、それは混沌の牙城――
まるで危機を肯定するかのように、ソル星系に出現した混沌の尖兵、終末戦隊〈トライトア〉。双頭大佐ゼルベロフ率いる要塞から放たれた混沌のけだものたちが、銀河系首脳が集う太陽系政庁に襲撃をしかけたのだ!

続々と到来するトライトア増援の圧倒的物量と超技術の前に、次々と陥落していく銀河系諸勢力。ただ太陽系だけが、テラノヴァ・バリアに守られ、かろうじて最後の砦となっていた。
敵の目標たる〈負の球体〉建設を阻止するため、かつての恒星転送機網を復活させ、ハンガイへといたるコンビトランス計画がアトラン指揮のもとケンタウリ座オメガで進められる一方、カロン星団でもテラ・アルコンの頭脳を結集し、さらにはアルゴリアンの協力も得てある機械の開発が進行している。
そして、テラにおいても謎に満ちたパラポジトロニクス〈エッシャー〉の建造が……。

Posted by psytoh