ローダン・ヘフトのストーリー
35. 負の球体 / Negasphäre
ヘフト2400-2499話 / 新銀河暦1346-1348年
銀河系、ハンガイ、そして2000万年の過去にて
主な登場人物
- ペリー・ローダン……テラナーは〈反転〉の真相を求め2000万年前へ赴く
- アトラン……アルコン人はカロン星団の調査中
- ロワ・ダントン……死の淵から蘇った彼はふたたび“ダンティレン”に
- カンティラン・ローダン……ローダンの息子は平和ドライバーの核心に迫る
- チュンドル……平和ドライバーの新たな〈守護父〉
- カムコ……〈秩序の進軍〉を率いるアエガン人の女将軍
- エカティス・アティモス……プレッサー親衛隊長
- コルトロク……終末戦隊を率いるカオプレッサーにして超知性体
ストーリー
アウトライン「平和ドライバー」の第3部。
新銀河歴1346年4月15日、ペリー・ローダンは〈時制作戦〉を発動した。アルゴリアンの協力によって開発された〈文脈改竄機〉を搭載した亜鈴船《ジュール・ヴェルヌ》で2000万年の過去へと向かって!
2000万年前の銀河系――往時の名はファリスケ・エリゴン。そこは超知性体アルケティムの力の集合体の中心地だった。そしてアルケティムはタレ・シャルム銀河に生まれかけた負の球体を〈反転〉させることによって消滅させ、ために力を使い果たして死亡したと伝えられている。その〈反転〉の方法を、実地に観察することによってハンガイでの解決策を見出そうというのだ。
異銀河からの来訪者を装い、アルケティム補助種族の艦隊集結地を訪れたローダンは、〈秩序の進軍〉の女将軍であるアエガン人カムコの知己を得る。深淵の騎士のオーラは、カムコの帯びるそれと酷似していたこともあった。だが、それゆえに、カムコを誘拐するために潜入した盗賊種族ラオソールによってローダンが拉致されてしまう。黒豹を思わせる種族の背後には、超知性体コルトロクによって派遣されたエカティス・アティモス率いるプレッサー親衛隊があった。
カオプレッサー・コルトロク――この時代にも、〈叛逆者〉が負の球体建造を援護していたのだった。はたしてローダンは混沌の魔手を脱し、〈反転〉の秘密を知ることができるのか……