ローダン・ヘフトのストーリー
36. スターダスト / Stardust
2500-2599話 / 新銀河暦1463年
銀河系、アンドロメダ、ポリポート網の結ぶ諸世界、そして“遠き領地”アンスレスタ銀河にて
主な登場人物
- ペリー・ローダン……テラナーは〈それ〉のもうひとつの“領地”へと到る
- 《ミクル=ジョン》……ローダンの同行者となる知性ある船
- ティンバー・F・ホイッスラー……〈それ〉の提供した避難地は謎に満ちていた
- シク・ドルクスタイゲル……周波王国傘下トリヨン同盟出身のハイパー物理学者
- シンナフォック……周波王国の周波トレーサー
- ヴァトロクス=ダーグ、ヴァトロクス=クール……周波王国を統べるエンティティ
- ヴァトロクス=ヴァム……離反したエンティティは〈パラロクス武器庫〉を求める
- ジュリアン・ティフラー……〈パラロクス武器庫〉の転じた“時の槍”を彷徨した彼は変容する
- アラスカ・シェーデレーア……マスクマンはサンブリ・ユラと〈ボットネット〉のシュプールをたどる
ストーリー
銀河系イーストサイドで発見されたポリポート駅《ガリレオ・ガリレイ》。コンビトランス艦隊をハンガイへと導いた長距離搬送技術が解明されれば、ハイパー・インピーダンスが上昇した時代でも大きな力となる――だが、土星周回軌道へ移転されたそれから、新たな侵略の手が伸びてこようとは。
しかも〈周波王国〉クローン兵団の出現と時を同じくして、ポリポート駅の彼方から、連絡が途絶して久しいスターダスト星系からの救難信号が……! 転送路を切断して危機を回避することもできなくなったローダンは、一転、転送ネットワークの向こう側へと進出を図る。半空間シュプール・チェンジャーの世界を経たテラナーの道は、〈それ〉のもうひとつの〈力の集合体〉たる“遠き領地”、混沌の侵攻に際し超知性体の勧めに応じて13億の人々が避難したスターダスト星系も位置するアンスレスタ銀河へと通じている。
ハイパー・インピーダンスの変動に応じて休眠をくりかえすヴァトロクスの周波王国は、さまざまな宙域に拠点を残していた。ギャラクティカーは銀河系のみならず、アンドロメダでも応戦を余儀なくされる。
周波王国を導く精神集合体ヴァトロクス=ダーグとクールは、かつて裏切ったヴァトロクス=ヴァムを滅ぼすため、一方のヴァムはネガティヴ超知性体へと進化するために、太古ヴァトロクスの主人であったアンスリアン人が創造した〈パラロクス武器庫〉を探しもとめている。そして、〈それ〉もまた、おのが目的のために。
同じ頃、消息を絶ったコスモクラートの協力者サンブリ・ユラを捜すアラスカ・シェーデレーアは、〈涙の海の警鐘劇〉の惑星にたどりついていた。そこで語られる〈調和の帝国〉、サンブリの失踪にかかわる〈キン=シ〉と〈ボットネット〉、“設計者”ショロウブワの名前……さまざまなものが、さらなる危険を暗示している。マスクマンの探索はつづく……。
◆関連スピンオフ:ペリー・ローダン=アルコン
◆関連スピンオフ:ペリー・ローダン=ジュピター
それぞれ、負の球体サイクルとのはざまの期間に起きた事件を取り扱う。