ローダン・ヘフトのストーリー

44. フラグメント / Fragmente

3200-3299話 / 新銀河暦2096年
銀河系、モルシャズタス、コンドル銀河にて

主な登場人物

  • ペリー・ローダン……テラナーは〈それ〉の断片を探しもとめる
  • アトラン……
  • アルショラン……銀河系代官は、おのれの失われた記憶に直面する
  • ヴィエシュ……グルエルフィンを統べる大ガンヨ国の〈永遠のガンヤ〉

ストーリー

コスモクラート、ム・サルガイによれば、超知性体〈それ〉はディスクロン剪断により消失したのではなく、自身を複数の断片に分けて隠したのだという。カオポーターの事件に際しての協力の報酬として、いくつかの〈断片避難所〉フラグメント・レフュジアの座標を得たローダンは、そのひとつ、グルエルフィンの伴銀河モルシャズタスへと遠距離テンダー《マゼラン》を派遣する。

10年の歳月をかけて現地に到着したテンダーは、しかし、未知勢力の攻撃をうけたという救難信号を最後に音信を絶った。一刻を争う事態に、ローダンはアトランの6次元カプセル《ラー》で数名の随員とともにソンブレロ星雲へ急行する。
拿捕された《マゼラン》を奪回する過程で明らかとなったのは、襲撃者の正体が現在グルエルフィンを統べる〈大ガンヨ国〉の命をうけたカピンであること。また、支配階級の“完璧な種族”を自称するパンヤス人は、〈それ〉の断片からなんらかの影響をうけており、フラグメントをギャラクティカーに譲渡するなどありえないこと。
実は太古カピンは銀河間の放浪者であり、〈それ〉の援助を悪用しグルエルフィンの現住種族を滅ぼして島宇宙を手中にした。アス人アルショランはその記憶を消去されているが、往時〈それ〉の使者に協力して虐殺を防がんとした当事者のひとりであった。超知性体の後悔が、断片から漏れ出た成分としてパンヤス人に“完璧”たるべく強迫観念を与えているらしい。

(工事中)

Posted by psytoh