ローダン・ヘフトのストーリー
9. 旧ミュータント / Die Altmutanten
570-599話 / 西暦3444年
太陽系、アスポルク星系、そしてパラマグ星系にて
主な登場人物
- ペリー・ローダン……大執政官は再選をあやぶまれる
- ボウント・テルヘラ……大執政官候補、タカ派
- アランター・ミュン、ヘイドラク・コート……〈苦悶の声〉の使者
- リバルド・コレッロ……〈苦悶の声〉に囚われた超ミュータント
- アラスカ・シェーデレーア……コレッロの同行者
- キトマ……同胞を探しもとめる、まぼろしの少女
- 〈苦悶の声〉……失われた肉体をもとめる叫び
ストーリー
3444年、大執政官選挙の日がせまりつつあった。
今回はこれまでの選挙とは様相が異なっていた。〈大群〉危機のあいだのペリー・ローダンの行動を「非人道的」と非難する声が大勢を占め、その再選が絶望的と思われたのだ。
さらに、タカ派の最有力候補、テルヘラ元帥陣営が、非合法すれすれの選挙工作をもおこない、対立候補を追い落として優位を固めつつあった。
だが、周囲の心配をよそに、ローダンのこころを占めるのは別の問題だった。
惑星アスポルクから無人で帰還したエクスプローラー船。その帰郷と同時にテラを襲った未知の精神感化力〈苦悶の声〉。
新たに結成されたばかりの新ミュータント部隊のメンバーをも翻弄する〈声〉の正体とはいったい……?