時間超越 その顛末
さすがに見かねたのか、「実際の翻訳体制はあんたの考えてる(憶測してる)のと、変わってきてるぞー」と、教えてくださった方がおられる。月2回刊ともなると、システム的にも早川サイドからのてこ入れがあったようだ。詳細はここでは述べないが、ご教示には感謝申しあげたい。
「多血症の疑いがあるから、献血でもした方がいいよ?」とは、かかりつけの医師からの、先月の血液検査結果におまけで付いてきたお言葉であるが。たしかに、昔から血の気は多かったように思うけど、タバコはやめらんないし(意志薄弱)、まじ瀉血でもせんとあかんかのぅ。クールダウン、クールダウン……。
ともあれ、一連の「時間超越」関連の記事では、問題点の指摘以外に筆がとびすぎて、関係ない部分で波紋を呼んでしまった。翻訳ソフト云々が、その最たるもの。関係各位及び、心配されて書き込みされた方々には、謹んでお詫び申しあげる。
このブログは、訳者をあげつらうことが目的ではない。(主に)ローダンの邦訳に存在する誤訳をとりあげ、訂正することが――元々の主眼ではないにしても――目的のひとつとなっている。実際、翻訳チームの面々にも目を通されている方がおられるようだし、「やっべ、こんなとこで槍玉にあげられちゃかなわん」と思っていただければ、なんらかの役には立つだろう。
そういう意味でも、期待していた話だけに「時間超越」については語調がきつくなりすぎたわけだが、明らかに失敗だった。これを反省点として、以降、同様の記事を書く際には、憶測を控え、冷静さを旨としていきたい。
#まあ、これだけ大量にやらかせば、当分はごめんだが(笑)
なお、ごやてんでは、訳文/原文/試訳と1セットにすることで、多少ともドイツ語の知識がある方には検証していただけるよう心がけている。これをして、一部だけ取りあげても、とか、同じ速度で訳してみせろ、などと言われても、それはできない相談である。そもそもいまのVPMは版権取得者を大事にするためファン翻訳はご法度だし、未訳分を全文アップされたら早川だって黙っちゃいまい。
速度の面でも、まあ入力等の手間(単純に、3倍)もあるにせよ、1話分の照合、誤訳のピックアップと試訳で1ヵ月半。不労所得者か在宅勤務にでもならないかぎり、これが現在のわたしの限界だ。その結果を見て、どう判断するかは、読者諸氏、各自の判断におまかせしたい。
ディスカッション
コメント一覧
どんまい! これからも楽しみにしております
翻訳体制の変化というのは、正確性UPが期待できそうな
内容なんでしょうか。だったらいいなぁ
変化と言ってもまだ効果は出てきてないようなので、ほんとに良くなるならそれが最上ですけど、大丈夫なんすかね。私も日本語版はすでに捨てた身なんで訳が悪かろうが良かろうが影響ない(というか日本語版の売上に貢献してない不良ファンですが)とはいえ、日本語版を楽しみにしてる人がより良い翻訳で読めるに越したことはないと思ってます。ま、お手並み拝見というところですかね。
話は変わって、久々の現地の世界大会、もう来年ですね。翻訳家の誰かが参加して現地のレポートでも読めるといいなあ。
ごやてんを支持します。
いや、ホントに「時間超越」の訳はヒドいと思いました(タイトルも…)。せっかくの原作が台無しです。ヴラト原理主義者だったら暴動起こしてます。特に「…アッカローリーのゼノとして、あるいはペトラクツ人ガイト=コールとして。」のくだりなどは、もしかして…過去の作品をロクに読んでない?と、ガクゼンとしました。
…Nr.850の「バルディオク」までには、きれいな翻訳で読めるようになっていてほしいです。
レスが遅くなりましたm(__)m 今週はちょっと勤務シフトがみっしりだったもので……
新体制は、刊行ペースアップにともなって、編集作業と訳語等総覧を別ラインに分けたものと推察しています。それで実作業に余裕ができたのかは、現場を知らないのでなんともいえませんが。少なくとも、五十嵐さんの過労死の心配は減ったんじゃないでしょうか。
ただ、最終的に名前が前面に出ているのは、以前から訳者さんご自身なので、今後とも各自のがんばりに期待したいところです。
世界大会は、公式ではすでに会場をおさえたとか告知がされてますね。前回は日本からもファンの集団がおしかけて酒盛りをくりひろげたとか(笑) 今度もいこーぜー、という話は出ていますが、わたしは今回も無理かな……。
訳者さんとかのレポートはぜひ読んでみたいところですが、その場合は、少なくともパネルディスカッションにはひっぱりだされる覚悟が必要かとw 恰好の肴扱いされてしまうようですから(マガンがそうでしたね)。