ローダン・スターダスト、6月から刊行

ローダン

すでに公式ではかなり前から報じられていた、新ミニ・シリーズの詳細について。
シリーズ名は PERRY RHODAN-Stardust で、草案はウーヴェ・アントンが担当。ヘフト形式全12話、6月20日から隔週刊。

現在判明しているタイトルは以下のとおり:

1. Uwe Anton / Die neue Menschheit / 新たな人類
2. Roman Schleifer / Das Amöbenschiff / アメーバ船

混沌の尖兵、終末戦隊トライトアの銀河系侵攻を受けて〈それ〉の使者ロト・ケレーテが開いた次元トンネルを抜け、8億の人類が疎開した未知星系スターダスト。次元トンネル消失に伴い連絡が途絶えてから120年の後、ポリポート駅網を介して確認されたその所在は、銀河系から遥か6億6200万光年のかなた、アンスレスタ銀河近傍の球状星団内にあった――。

今回のシリーズ、舞台が新銀河暦1513年ということで、ニューロバース編が終了して、33年の転送ラグを被りつつソル星系が元のポジションに帰還した、そのまた10年後の事件。アトピック法廷サイクル開始1年前である(笑)
とある式典のためアンスレスタ銀河へ招待されたローダンは、スターダスト・テラナーの繁栄を目の当たりにする。だが、1体の網職工との遭遇が、テラナーに思わぬ過去からの脅威を直感させる……。

ぶっちゃけ落穂拾い的イメージは拭えないが、かつての本編草案作家アントン自身がプロットを担当しているので、当時明らかにされなかったあーんなことやこーんなことが、今度こそちゃんとオチがつくチャンスである。ちょっぴりだが期待している。

ストーリー以外の部分も、意外と気合が入っていて、印刷・電子出版・CDドラマ版の同時刊行はすでに定番として、
(1) 反語的だが「高級ヘフト」を意識したとか
たぶん、通常ヘフトには使われない上質アート紙を表紙に用いて、表紙イラストの発色がちがいますよ! とかなんとか。その分、プリント版は少々お高くなっている(2.2ユーロ)。
(2) ちょっとお得な「スターダスト・エディション」
……と書くと、なんだか日本だとヒロインがどアップになった収納BOX付きな雰囲気だが(笑) 第1話がアントンのサイン本になるとか、先着100名様にポスター・セットがおまけについてくるとゆー、まあ、本当にオマケ程度な全話ご予約プランである。

鳴り物入りな若手草案コンビの導く本編が、個人的には相当よれよれな昨今。風呂敷がうまく畳めない前草案作家だったアントンだが、小シリーズくらいピリッと締めていただきたいものだ。

■公式NEWS:Die neue Menschheit im Visier
■公式NEWS:Ein Amöbenschiff im fernen Kugelsternhaufen
■公式NEWS:PERRY RHODAN-Stardust als »edler« Heftroman
■公式NEWS:PERRY RHODAN-Stardust: jetzt bestellen und exklusive Vorteile sichern!

Posted by psytoh