359巻『バラインダガル銀河の最期』
ハヤカワ版359巻『バラインダガル銀河の最期』を読了した。著者は前半「バラインダガル銀河の最期」がフォルツ、後半「女たちの密命」がクナイフェル。訳者は嶋田洋一氏。
ついに制御をはなれて暴走しはじめた“大いなる黒いゼロ”。重 ...
358巻『異次元からの災厄』
ハヤカワ版358巻『異次元からの災厄』である。著者は前半「《ソル》での戦い」がエーヴェルス、後半「異次元からの災厄」がダールトン。訳者は天沼春樹氏。
前話「《ソル》の子供たち」からひきつづき、セネカを取り込んだケロスカーの ...
消えた特殊能力
最近のハヤカワ訳は、訳者(ないし編者)の主観がバリバリで、原文の意味が伝わっていないことが多い。前回の“付帯意識”はその典型だが、小さなところでは、以下のようなものもある。
■256p
ハヤカワ版:
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素朴な疑問
――ところで、グラウンツァーって何頭いたんだっけ?
発端は、素朴な疑問だった。
頬杖ついて、やる気なさそーにアトランが耳を傾けていたのが171頭めで……と、本来、読了したばかりでおぼえていてしかるべき私に、懇切丁寧 ...
宇宙駅のヒ・ミ・ツ
新訳者・若松宣子氏担当の341巻『生まれざる者の恐怖』が刊行された。ケストナーの『飛ぶ教室』新訳等で活躍されている方である。正直、畑ちがいなんではなかろーかと思わないでもなかったが、あとがきを拝見して、多少得心がいった。今後のご発展を ...
超空間をこじあけて 尋問編
試訳中、「均衡回路」Ausgleichsschaltung は、「イコライザー」としている。
当初、ON/OFFの切り替わるイメージから「バランス・スイッチ」としていたが、要するにインパルス強度を安定させる機能だと結論した。ち ...
超空間をこじあけて -5-
337巻も購入済みだが、とりあえず、こっちを済ませておきたい。前にちょっと書いた「尋問編」である。
335巻239pからはじまるラール人尋問あたりがすごいことになっているので、ちょいと長丁場だが、お付き合い願いたい。はじめに、 ...
テラのカウントダウン -15-
今回は、ちょっとつまんない数のお話。
アポル・デトロイヤー少尉はシガ人で、100人の特別コマンドを率いている。総勢100名である。ここ重要。
■252p
ハヤカワ版:
部隊は四人ひと組で、同数 ...
時間ダイヴァー -1-
なんとゆーか、5秒で6万3000隻って、秒あたり1万2600隻? まあ、ソル=コボルト間は2000万キロ超とはいえ、かなーり無茶な作戦な気がするのだが……(笑)
ま、それはさておき。例によって以下はすべて試訳。
■ ...
超空間をこじあけて 待機編
■147p
原文:
Irgendwo in Imperium-Alpha warteten Perry Rhodan und Reginald Bull auf den entscheidenden Moment, ...